中国資源衛星応用センターの除文主任は20日、同センターが今年、環境・災害観測小型衛星A星のデータを受信する海外基地をタイに建設することを、北京で開かれた通信衛星利用者委員会、専 門家委員会2009年度会議の年度業務報告で明らかにした。これにより、中国の「環境1号A星」のデータが東南アジアにも送られるようになる。中国新聞社が23日伝えた。
アジア太平洋宇宙協力機構(APSCO)の枠組みのもと、同センターはタイ政府と今年6月、基地を共同建設する協議を取り交わした。
同センターは国際市場をさらに開拓し、中国のリモートセンシング衛星のデータが国内以外でも活用されるよう積極的に海外基地の建設を推進している。すでに南アフリカに建設された資源衛星「02B星」( 中国とブラジルの共同開発)地上基地に続き、タイに「環境1号A星」地上基地、ブラジルに「環境1号A星・B星」地上基地、香港に 資源衛星「02B星」地上基地、オーストラリアに「環境1号A星・B 星」地上基地の建設を計画している。
中国・アフリカ戦略協力の枠組みのもと、同センターは昨年12月、南アフリカに海外初となる地球資源衛星の地上基地を建設し、データ送信に成功。資 源衛星のデータはアフリカ南部の13カ国で使用されており、中国の国産衛星のデータが本格的に海外市場に参入した。