2009年12月28日-12月31日
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世界初、800キロボルトの超高圧直流送電プロジェクト 送電開始

2009年12月29日

 世界初となる800キロボルトの超高圧直流送電プロジェクト--雲南省と広東省を結ぶ超高圧直流送電プロジェクトは28日、モノポール(単極)送電がスタートした。このことは、中 国の電力技術と電力設備製造がすでに送電・変電分野において世界トップレベルに達したことを表すとともに、電力発展史における重要な一里塚となった。同プロジェクトの送電量は、送 電がスタートした日に260万キロワットに達した。これにより、南方の電力ネットワークには、500キロボルト以上の「西電東送(西部の電力を東部に送る)」ラインが計13本(交流8本直流5本)形成され、送 電能力は2300万キロワット以上となった。同プロジェクトは、中国の超高圧直流送電モデルプロジェクトともなっており、自主化の割合は60%以上。「人民日報」が29日に伝えた。

 南方の電力網がカバーする広東省、広西チワン族自治区、雲南省、貴州省、海南省の5省・自治区では今年、電力ニーズが安定して増加した。今年の電力網全体における電力販売量は前年同期比6.2%増加し、全 国の平均レベルを上回ると見られる。

 現在、南方電網公司および関連の各方面は、電力網の安全性・安定性を確保し、来年6月末までにバイポール(双極)送電を実現し、送電量500万キロワットを目指すべく、新技術の消化・吸 収を積極的に行っている。

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