2010年01月01日-01月01日
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風力発電用ファンの羽、国産の複合材料で大量生産へ

2010年01月07日

 華東理工大学華昌重合体有限公司と上海強化プラスチック研究院有限公司が共同で開発した、大型風力発電用ファンの羽の材料となる「高性能エポキシビニルエステル樹脂」がこのほど大量生産段階に入り、こ れまで国外の製品・技術が市場を独占していた情況を打破した。主な性能・指標は、世界的にもトップ水準に達しており、中国の風力発電ユニットで今後、知的所有権を有するファンの羽を使うことが可能となった。「 科学時報」が6日に伝えた。

 現在、1テラワット級の風力発電機のファンに使用している樹脂には、エポキシとポリエステルがあるが、中国ではこれまで、この2種類の材料を全て輸入に頼っていた。輸入間隔が長いと供給が不足し、国 内のファン生産メーカーはこれまで何度も材料不足のため、大きな損失をこうむっていた。中国には風力発電ユニットのファン生産メーカーが30社以上あるが、国外の技術と製品による独占を打破するために、輸 入材料の代わりとなる、コストが安くて性能の良い国産材料が切実に求められていた。

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