中国の南極内陸調査隊・昆侖基地隊が6日、南極内陸部の最高点「ドームA」(海抜4093メートル)に登頂した。新華社のウェブサイト「新華網」が6日伝えた。
今年1月27日に昆侖基地が建設されて以来、中国の調査隊がドームAの登頂に成功したのはこれが初めて。これにより、地球上の接近不可能な極地と呼ばれるドームAに、陸 路で到達するという歴史的な快挙を中国は再び達成したことになる。
登頂成功後、20人の隊員は国旗掲揚式を行った。計画によれば、調査隊はしばらく休息を取った後、ドームAの南西約7キロの地点にある昆侖基地に移動する。
昆侖基地に到着後は、河川、天文、測量、地球物理など各方面にわたる総合調査を進める。中でも重要な任務は、昆侖基地のエリア内に氷河氷芯のボーリング場を建設することで、将 来的には地下約3千メートルから氷芯サンプルを採取し、100万年前から現在に至る地球の変化を調べるための基礎資料にするという。