中国は17日0時12分、3機目の測位衛星「北斗」を搭載したロケット「長征3号丙」を西昌衛星発射センターから打ち上げた。北斗はその後、予定の軌道に投入された。北 斗衛星測位システム事業がまた重要な一歩を踏み出し、衛星ネットワークの構築が計画通りに推進されていることを証明した。新華社のウェブサイト「新華網」が17日伝えた。
中国衛星ナビゲーション事業センターの責任者によると、中国は現在、北斗(COMPASS、中国語音訳名BeiDou)衛星コンステレーションの構築に取り組んでおり、静 止軌道衛星5機と非静止軌道衛星30機を続けて打ち上げ、全世界をカバーする北斗衛星測位システムを構築する計画だ。これまでに2機の北斗衛星の打ち上げに成功、今回の衛星は静止軌道衛星に入る。計画では、2 012年頃にはまずアジア太平洋地域をカバーするナビゲーションや標準時配信、ショートメッセージ通信サービスなどの能力を備え、2020年頃には全世界をカバーできる北斗衛星測位システムの完成を目指す。
今回打ち上げられた衛星とロケットはそれぞれ中国航天科技集団公司所属の中国宇宙開発技術研究院と中国運搬ロケット技術研究院が開発したもので、長征ロケットシリーズの122回目の打ち上げとなった。