2010年01月11日-01月15日
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中国最大の放射光施設、検査通過

2010年01月20日

 中国最大の国家重大科学プロジェクト「上海光源」がこのほど、国の検査をクリアした。上海光源は10年におよぶプロジェクト立ち上げから52カ月の建設を経て期日通り、全面的に良質なプロジェクト建設任務を完了、まもなく国内外の各学術分野の研究機関に向け正式開放される。国家発展改革委員会は上海で上海光源・国家重大科学プロジェクトの国による検査会議を開いた。科技日報が20日伝えた。

 上海光源の正式名称は上海同歩輻射光源(軌道放射光施設)といい、上海・浦東の張江ハイテクパークに位置する。敷地面積約20万平方メートル、総投資額14億3440万元と、中国最大の大型科学プロジェクトだ。

 上海光源は昨年5月6日以降、研究機関向けに試験的に開放され、昨年11月までに582件の研究申請があり、運転時間はのべ4万4628時間におよんだ。さらに12月31日までに7本のビームラインで1万4428時間分の放射光をクライアントの装置に提供し、公共機関の研究を395件実施、その分野は構造生物学を含む生命科学をはじめ、化学、材料科学、地質考古学、環境・地球科学などにわたり、100の研究機関(47の大学と43の研究所を含む)、研究者1520人、クライアント932人が優れた実験結果を得ることができた。

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