広州金蟾ソフトウェア開発センター有限公司の袁茂峰副総裁はこのほど、「昨年、電子ブックリーダー市場に参入した企業は全国を合わせても30企業に満たなかったが、今年は、4 00企業が参入すると思われる」と述べた。2010年の国内電子書籍市場に対し、袁副総裁は不安と期待の入り混じった感情をのぞかせる。中国網が21日に伝えた。
業界内では今年、国内の電子書籍市場が急速に飛躍するとともに、技術的蓄積に欠けるメーカーが数多く参入し、電子ブックリーダーが急激に氾濫するだろうと見られている。
Display Searchのレポートによると、2010年、中国の電子ブックリーダーの販売数は09年の80万台から300万台へと跳ね上がると予測される。メ ーカーは参入へと気持ちがはやっているが、電子ブックリーダー生産の要となる技術が欠けていることが、国内産業界の弱みとなっている。
関係者によると、電子ブックリーダー産業チェーンの中でも、電子ペーパー材料の生産技術は壁が最も高く、世界でも生産できるメーカーはE-lnk、SiPix、Bridgestoneしかない。うち、商 業化で最も成功をおさめ、市場シェアが最大なのがE-lnkで、主なブランドは皆同社の電子ペーパー材料を採用しているという。