2010年01月11日-01月15日
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米科学財団報告「中米の科学技術の差は縮まった」

2010年01月21日

 米国国立科学財団(NSF)は15日、2年に1度の「科学工学報告」の中で、科学技術面で米国は依然世界トップの地位を保持しているものの、他の国も進歩していると報告した。新華社のウェブサイト「 新華網」が20日、米紙「ウォールストリートジャーナル」の報道として伝えた。

 2007年の世界の研究開発投資1兆1億ドルのうち、米国は3分の1を占め、授与した科学工学博士の数は他の国より多く、革新面でも世界をリードする地位にあった。しかし、中 国と他のアジアの発展途上国の科学工学力の促進に向けた努力の成果は今実を結びつつあり、米国との差はまだ大きいものの縮まってきていることは確かだとした。

 米国と日本とEUの研究開発費が毎年5-6%ずつ増えていた2007年までの10年間、インド、韓国、台湾の研究開発費は年間平均9-10%のペースで増加、中国は20%以上に上っていた。2 008年に科学ジャーナルで発表された研究論文は約76万本、そのうち米国の研究者が発表した論文が4分の1を占める一方、中国は8%を占めるまでになった。1988年に中国の論文発表本数はわずか1%だった。

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