中国第26期南極内陸調査昆侖基地チームの隊員20人は26日、内陸部の氷床最高点「ドームA」(氷穹A)地区での科学的調査を完了して同基地から退去し、中山基地への帰路についた。新 華社のウェブサイト「新華網」が同日伝えた。
昆侖基地チームの李院生隊長が衛星電話で取材に応えたところによると、1月6日未明に海抜4093メートルのドームAとドームAの南西約7キロの地点にある昆侖基地に到達した後、隊 員たちは厳しい寒さや低酸素といった数々の困難にも負けず、河川、天文、測量、地球物理など多分野にわたる総合的調査を進め、多くの成果を獲得した。
また同基地内部の整備、汚水処理設備の設置といった建設関連の任務も完了させた。
李隊長によると、今回の調査で隊員たちは約20日にわたる活動の末、基地付近で長さ132メートルの氷芯サンプルを採取することに成功した。これにより、理 論的には5千-6千年前の地球環境の変化にさかのぼることが可能という。