2010年02月15日-02月19日
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南極中山基地に験潮場を建設

2010年02月23日

 第26次南極観測隊はこのほど、中山基地近くの海域にリアルタイムでデータを伝送できる半永久的な験潮場を建設した。海面の変化を観測し、地球気候変動の研究に動態データを提供する。新華社のウェブサイト「新華網」が22日伝えた。

 このプロジェクトにあたった観測隊員、武漢大学中国南極測量研究センターの黄継鋒研究員によると、海洋の験潮資料の分析は海面の変化を研究する上で重要な手段のひとつとされ、南極大陸に建設した験潮場は、中国が南極海の海面の変化を研究する上で必要なだけでなく、長年のデータの累積と他国との情報共有によって地球の海面の変化を分析し、中国の地球気候変動に対する研究推進につながる。

 この半永久的な験潮場は、主に海底水位計や陸地データ記録処理設備、陸海連結設備のデータ伝送ケーブルなど海底自動験潮装置システムで構成されている。

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