2010年03月01日-03月05日
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中国最新のキャリア・ロケット、プロトタイプ開発へ

2010年03月04日

 2014年の打ち上げを目指して中国が開発している最新の大型キャリアロケット「長征5号」はすでにプロトタイプの開発段階に入っている。「長征5号」は 国内外における2030年までの衛星発射ニーズを満たすことができる。「新華網」が3日に伝えた。

 中国キャリアロケット技術研究院共産党委員会書記の梁小虹氏(全国政治協商会議委員)は3日、「『長征5号』の開発は、中国の宇宙技術レベルを飛躍的に向上させ、中 国の今後30年-50年間における宇宙技術の発展や、宇宙資源の平和開発と利用に向けたニーズを満たすことになるだろう」と述べる。

 「長征5号」は現在、ロケットのプロトタイプ技術方案および関連のテスト方案の調整段階に入っている。直径5メートルのストレージタンク底部はすでに溶接と組み立てが完成し、ラインオフした。

 「長征5号」は全長60.5メートル、打ち上げ時の重さは675トン、打ち上げ時の推進力は835トン、整流カバーの直径は5.2メートル、対地静止軌道での運搬能力は10トンで、▽ 信頼性が高い▽コストが低い▽毒性・汚染ゼロ▽適応性が高い▽安全性が高い▽デジタル化設計--など、多くのメリットがあり、各性能は国際的に主流のキャリアロケットのレベルに達している。

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