センサーネットワーク国家標準業務グループのケイ濤・副秘書長は3月29日、中国がこのほど、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)が共同で設立した技術委員会(JTC1)に提出した「センサーネットワーク情報処理サービスとインターフェイス規格」の国際標準案がNP(新業務項目提案)投票をパスしたことを明らかにした。このことは、中国がモノのインターネット(IOT)国際標準制定に参加し、発言する一定の権利を得たことを意味する。「中国証券報」が1日に伝えた。
業界関係者は、「IOTの現在の発展状況は、インターネットの発展初期の情況とよく似ている。中国政府は現在、標準制定や基礎研究などの面で積極的に業務を展開しており、このことは国内のIOT業界の発展推進に役立つだろう。しかし、最適なビジネスモデルと工業アプリケーションを見つけなければ、IOTの長期的な発展を促進できない。国内の資本市場で言えば、現在投資のチャンスは主に情報収集分野、情報伝達分野に集中しているが、将来は工業アプリケーション分野にチャンスが到来すると言えるだろう」との見方を示す。
CCIDコンサルティングの研究によると、中国のIOT産業は大衆業務および、家庭内セキュリティ、電力セキュリティ、公共セキュリティ、健康測定、知能交通(ITS)、重要エリアの侵入者防止、環境保護など、様々な分野に応用が可能で、市場規模はそれぞれの分野で100億元から1000億元に達すると見られている。
また、2010年の中国IOT産業市場は2000億元に達し、2015年にはIOT全体の市場規模が7500億元に達すると見られ、年間成長率は30%を超える予測だ。市場の将来性はコンピュータ、インターネット、モバイル通信などの市場をはるかに上回る。