中国科学院南中国海海洋研究所の研究員、周蒂氏率いる中英協力プロジェクト「広東省二酸化炭素回収・貯留(CCS)の実現可能性調査」がこのほどスタートした。中 国科学院広州エネルギー研究所と共同のシンポジウムも開催された。科学時報が6日伝えた。
二酸化炭素回収・貯留(CCS)とは、企業が大量に排出する二酸化炭素を回収し地下深層部の岩層中に封入するもので、今後世界が協力し合っていく気候変動への対応策と目されている。中 国科学院南中国海海洋研究所をはじめ、広州エネルギー研究所、武漢岩土力学研究所などは共同で、英国外務省戦略事業基金とオーストラリアのグローバルCCS研究院が提供する資金援助を申請、広 東省でCCS実現可能性調査を展開することになった。CCSに関するこれだけ大規模の研究プロジェクトは中国南部では初めてのことで、地域的なCCS実現可能性調査は世界でも初めてという。