2010年04月01日-04月02日
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中国初の国産高速リニア、試作車を納品

2010年04月09日

 中航工業成飛公司が製造した中国初の国産高速リニアモーターカーのプロトタイプ(試作車)が8日、成都で納品された。このことは、同公司がリニア車両の国産化設計および車両の全面的な製造能力を掌握したことを表す。中広網が8日に伝えた。

 中航工業成飛公司と上海リニア交通発展有限公司は08年7月、「リニア車両の製造および供給契約」に調印した。契約の調印から車両の納品まで、20ヵ月を費やしたことになる。

 中航工業成飛公司が今回納品した車両はドイツの技術を導入し、上海リニア公司の改良案に基づいて開発された初の試作車だ。同車両は上海で編成された後、上海のモデルラインで営業運行を行うほか、上海万博期間中の使用も計画されている。

 同試作車は、防火・防音(騒音軽減)に優れているほか、長距離乗車における快適性においても高い要求をクリアしている。また同車両は、航空機の設計・製造におけるメリットを取り入れ、中航工業成飛公司と上海リニアセンターが共同で設計を行ったほか、材料、技術などにおいても国産化への転換を図った。特に大型複合材料は、厳しい防火基準をクリアしたほか、複雑な車両搭載システム開発などの面でも、飛躍的な進展を得た。

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