中国が独自に開発した月面車がこのほど、完成した。2013年に月探査衛星「嫦娥3号」で月に送り込まれる予定。法制晩報が10日伝えた。
中国科学院院士で嫦娥計画の総指揮兼総設計士を務める葉培建氏は重慶で大学生に対し、「嫦娥3号と深宇宙探査」と題した報告を行った際、すでに十数機の月面車を開発したことを明らかにした。
「この月面車が『中国製』だということを忘れないでください」と葉氏は月面車は中国が独自で開発したものだということを何度も強調した。中国ですでに開発された月面車十数機のうち、月 面上陸の準備をしている「中国製」の月面車は航天科技集団第五研究院が開発したものだ。
月面車の開発は、湖南大学を中心に、多数の大学が関わっている中国教育部が設立した「深宇宙探査センター」の技術サポートなしでは果たせなかった。
計画では、「中国製」の月面車は2013年に嫦娥3号によって月へ送り込まれ、月面への軟着陸を成功させ、月の表面や内部の状況について無人探査を行い、2 017年に月面で採取した土壌サンプルを地球に持ち帰る予定だ。