2010年04月05日-04月09日
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中国、単独での火星探査能力備える

2010年04月12日

 中国科学院院士で嫦娥計画の総指揮兼総設計士を務める葉培建氏は9日、重慶の大学で講演した際、中国が単独での火星探査能力を持つことを明らかにした。独自が開発した管制システムを使い、探 査機を火星に打ち上げることが可能だというのだ。中国網が10日伝えた。

 「中国は単独で火星探査を行う能力がある。独自が開発した管制システムを使い、独自の火星探査機を打ち上げるのに何ら問題はない」との葉氏の言葉に、数百人の大学生から雷鳴のような拍手喝采が上がった。

 中国の火星探査機「蛍火1号」は開発に成功し、2011年にロシアの火星探査機「フォボス・グラント」と共にロシアのロケットで火星に打ち上げられる。政府の決定次第で、中 国の宇宙開発チームは2013年に中国のロケットで、火星に探査機を打ち上げることができるとも葉氏は言及した。

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