新型の微粉炭焚きボイラが重慶ハイテクフェアでお目見えした。この新製品が全国に広まれば年間1.5億トンの石炭が節約できるといわれる。新華社のウェブサイト「新華網」が11日伝えた。
石炭科学研究院の王乃継氏によると、粉炭は一種の新型燃料で、天然ガスの3分の1、軽油の20%しかコストがかからない上、熱効率は92%以上と従来のボイラを大きく上回る。また新型ボイラは石炭を30%以上節約できるため、全国の工業用ボイラがこれに切り替われば毎年1.5億トンもの石炭節約になる。
新型ボイラは従来のボイラに比べ、95%の粉塵を削減し、二酸化硫黄の排出量も国家基準の9分の1ほどで済む。生成された粉炭は建築材料として利用でき、大量排出されていた排気ガスや残留物の問題解決にもつながる。この製品と技術で本当の省エネ・排ガス削減が可能になる。
これまで高効率の新型ボイラ技術はドイツが独占していたが、「863計画」や重点科技事業の支援によりこの中国が独自の知財権を持つ製品が完成したことで、ドイツは独占的な地位を失った。