2010年04月05日-04月09日
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ペタフロップス級スパコン「曙光6000」、来年完成へ

2010年04月13日

 曙光公司が11日に明らかにしたところによると、注目を集めるペタフロップス級(毎秒1千兆回の演算能力)のスーパーコンピュータ「曙光6000」は現在、順調に開発が進んでおり、今 年末から来年上半期にかけて完成する計画だ。中国が完全な知的所有権を有するペタフロップス級スパコン「曙光6000」が打ち出されれば、国外のスパコンとの差がまた一歩縮まることとなる。「新華網」が 11日に伝えた。

 曙光公司によると、「曙光6000」は非常に高い計算能力を持つだけでなく、省エネ、小型化、低コストなどの特徴を持っている。完成後は、国家華南スーパーコンピュータセンターに設置される予定だ。「 曙光6000」のプロセッサには、比較的成熟した国産汎用プロセッサ「竜芯3号」を使用する予定で、いくつのコアを集積した「竜芯」を使用するかは現在論証を重ねている段階だという。

 このほか、「曙光6000」をめぐっては、高性能プロセッサ、高性能スイッチチップ、専用アプリケーションソフトの移植と最適化など、まだ一連の研究開発任務が残っているという。

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