2010年04月12日-04月16日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年04月12日-04月16日 >  国家電網公司、初の「企業エコ発展白書」を発表

国家電網公司、初の「企業エコ発展白書」を発表

2010年04月20日

 国家電網公司は19日、国内初の「企業エコ発展白書」を発表した。その中で、2020年までにスマート・グリッド(次世代電力網)を基本的に完成してエネルギー割当のエコプラットフォームとし、クリーンエネルギーの消費能力を高め、電力産業と社会全体のエコ発展に力を入れるという炭素削減計画を打ち出した。今後10年をめどに105億トンの二酸化炭素(CO2)を削減すれば、2020年には国内総生産(GDP)単位当りの二酸化炭素(CO2)排出量を40-45%削減するという目標に20%以上貢献することになる。「科技日報」が20日伝えた。

 同白書では、注目を集める「クリーンエネルギー消費」と「スマート・グリッド」について詳しく説明。スマート・グリッドを、超高圧電力網を骨幹ネットワークとし、各電力網が協力して発展させる電力網を基礎とし、通信情報プラットフォームをバックアップとし、情報化・自動化・インタラクティブ化という特徴をもつものと定義した。その中には、電力系統の発電、送電、変電、配電、電力使用、調整など各段階の信頼性や経済効果のほか、環境にやさしく、透明性と開放性が高く、双方向の電力網を含むとされている。その範囲は華北、華中、華東の電力網をはじめ、西北の電力網と東北の電力網もカバーし、超高圧直流を通じて南方の電力網とも連結する。スマート・グリッドの発展加速は、国家電網公司によるエコ発展推進の戦略的重点で、クリーンエネルギーの大規模かつ集約的発展や、石炭資源のクリーンで有効な利用、電力資源の節約と有効利用を推進し、生態環境の変化と気候変動という二重の課題への対応を可能にする。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます