2010年04月12日-04月16日
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上海交通大、赤潮予報システムの試作機を開発

2010年04月20日

 上海交通大学環境科学工程学院の孔海南教授は北京で開催された写真展「大切な海」の記者会見で、同大が赤潮予報技術を使った「赤潮藻類水生態マイクロビデオモニター分析システム」の 試作機を開発したことを明らかにした。「科学時報」が20日伝えた。

 上海交通大学が開発した海の赤潮と湖の藍藻を遠隔測定するシステムは04年に国の発明特許を取得。同プロジェクトは昨年米LA MER社から資金援助を受け、システムの機械化が一気に進んだ。1 年の研究の末、このほど専門家による審査に通過し、5月31日に第1号の試作機が公開される。

 この試作機は、藍藻の堆積状況をリアルタイムで観測できるほか、必要に応じてビデオモニターで遠隔操作もできる。遠隔測定が可能になったことで、赤 潮と藍藻が大規模に発生する前に関係部門が相応の対応策を講じられるようになった。

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