2010年04月19日-04月23日
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中国初、GPU搭載の分散スパコンシステムが稼動

2010年04月26日

 中国科学院で24日、中国初のGPU搭載スーパーコンピュータシステムの構築が完了し、稼動を開始した。これにより、高 性能コンピュータを使って科学研究や工程問題を実際に解決する能力が世界トップレベルに達し、今後ソフトとハードのコラボで世界をリードする役割を果たしていく。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

 中国科学院は財政部の資金援助の下、倍精度のピーク性能で1ペタフロップス(1秒間に1000兆回の演算を行う能力)、単 精度のピーク性能で3ペタフロップスを超えるGPU搭載のスパコンシステム構築に成功した。聯想(レノボ)社 と曙光社は協力して中国科学院の各分野の研究所に演算速度100テラフロップスのスパコン10台を設置し、合計演算速度が6ペタフロップス近いGPU搭載の分散スパコンシステムを構築した。同 システムは研究者の実際の要望を満たし、現有のネットワーク設備を使って低コストで高効率の高速演算を実現したほか、他への応用も可能で、効率優先の中国の特色あるスパコンモデルを確立した。

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