中国の炭素繊維材料生産においてボトルネックとされてきた、品質不足などを含む、いくつかの重大な技術的難題がこのほどついに突破された。哈爾浜天順化工科技開発有限公司は3年間の開発を経て、高 性能炭素繊維の国産化に向けた核心技術を掌握、試作品は世界的な高性能炭素繊維の指標を満たしている。「科学日報」が26日に伝えた。
高性能PAN系炭素繊維は、最新の複合材料の中でも要となる材料だ。国防から風力発電まで、国民経済の各分野でニーズがあり、幅広い応用が可能となる。
哈爾浜天順化工科技開発有限公司の孟凡鈞総経理は、高性能炭素繊維の原料生産における核心技術を掌握するべく、国産化に向けた技術開発をスタートした。業界関係者は、同プロジェクトの実施により、中 国が高性能炭素繊維材料を生産できるようになり、国防・民用のニーズを満たすとし、同プロジェクトは炭素繊維関連産業の発展に向けても、重大な意義を持つとの見方を表している。