2010年04月19日-04月23日
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中国、 MRI装置の国産化へ大きな一歩

2010年04月27日

 中国各地の病院が使っているMRI装置の大部分は輸入品だ。特にそのカギともいえる超伝導電磁石は国外の数少ない大手企業だけが掌握しているため、MRI検査には高額な費用がかかる。こ の局面を打破する可能性が出てきた。中国科学院高エネルギー物理研究所が今月上旬、1.5テスラのMRI超伝導電磁石の励磁に成功し、MRI装置の国産化へ向け第一歩を印したのだ。中国新聞網が26日伝えた。

 同研究所は24日、研究機関と関連企業の協力強化と超伝導電磁石技術の産業化推進に向け「超伝導電磁石事業産業化応用展示会議」を山東華特磁電科技股フェン有限公司と共同で開催。同 研究所超伝導電磁石事業センターの朱自安主任によると、同センターは電子・陽電子の衝突加速器(コライダー) LEP「北京分光計」の超伝導電磁石の研究を通じて超伝導電磁石のカギとなる技術を掌握し、超 電導除鉄装置や105テスラのMRI超伝導電磁石などを次々と開発しているという。

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