2010年05月03日-05月07日
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カイコのDNAメチレーションを発表

2010年05月04日

 中国科学院昆明動物研究所、深セン華大遺伝子研究院、西南大学、上海腫瘍所などの協力による研究「カイコのDNAメチレーション解析」がこのほど、著名な学術誌「NATURE BIOTECHNOLOGY」で発表された。中国の科学者が行ったカイコのDNA研究分野において、新たな重要成果となった。「科技日報」が4日に伝えた。

 後生学(エピジェネティクス)の重要なマークとなるDNAメチレーションは、ゲノム防御、遺伝子制御などの面で重要な役割を持っている。動植物に比べ、昆虫のメチル化レベルは低く、そ の機能も長らく論争の的となってきた。ここ数年、昆虫のメチレーション解析およびメチル化酵素に関する報道がますます増えるにしたがって、昆虫のDNAメチレーションと、その生物学的意義が、研 究者の間で注目を集めるようになった。

 深セン華大遺伝子研究院の学者によると、カイコのDNAメチレーション解析の完成は、昆虫の後生学コントロールに向けた重要な参考資料となっただけでなく、カ イコの人工馴化プロセスにおける後生学的貢献の研究に向けて、しっかりとした基礎を固めた。

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