2010年05月03日-05月07日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年05月03日-05月07日 >  曙光公司、知的所有権を有するファイアウォールを開発

曙光公司、知的所有権を有するファイアウォールを開発

2010年05月05日

 中国のスーパーコンピュータ開発企業である曙光公司はこのほど、国産CPU「竜芯」に基づいたネットワークセキュリティ製品「曙光・竜芯ファイアウォール」の開発に成功した。同製品は、ソフトウェア、ハ ードウェア、システムからチップにいたるまで、全ての知的所有権を中国が有する。新華網が4日に伝えた。

 同製品は、曙光公司が市場のニーズに応えて打ち出した新製品だ。CPU「竜芯」と独自開発のファイアウォール・ハードウェア・プラットフォームを採用し、曙 光公司が独自開発したセキュリティシステムと一体化させ、ハード・ソフトが融合した情報セキュリティ製品を作り出すことに成功した。同製品は低エネルギー消費が特徴で、同 クラスの国外製品よりもエネルギー消費が50%少ない。

 曙光公司によると、同製品は、ファイアウォールのネットワークを通じてアクセスコントロールを行うことが可能で、不 法ユーザーからのアクセスをシャットダウンする確実なセキュリティーバリアをユーザーに提供する。また、ネットワーク接続の際は、セキュリティフィルターによって保護を行い、外部ネットワークのウイルス、ト ロイの木馬、ワームおよびハッキングなどの不正行為から内部ネットワークを守る。同製品にはこのほか、ハイエンドルーター、フロー管理、IPS(侵入防御)、VPNなどの機能もそろっている。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます