2010年05月03日-05月07日
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中国 海底地形・構造測量の核心技術を開発

2010年05月06日

 山東科技大学と国家海洋局第二海洋研究所が共同で開発した「マルチビーム探測微細処理の核心技術」がこのほど、青島市科技進歩一等賞を獲得した。同技術を応用すれば、海 底の地形や構造をさらに正確に測量することができる。「科技日報」が6日に伝えた。

 国家海洋プロジェクト「マルチビーム探測の微細処理における核心技術の研究と応用」は国家自然基金と「863計画(国によるハイテク技術開発計画)」のサポートを受けて進められた。

 同プロジェクト責任者の1人である、山東科技大学・測量学院の陽凡林副教授によると、同プロジェクトは2つの面でイノベーションを果たしたという。1つ目は、探測データをフィルタリング・編 集する高速で安定したソフトウェアを開発し、進んだ計算モデルを打ちたて、データの完全な自動処理を実現したこと。これは、3D水深測量技術により採集したデータを、計算モデルを通じてスクリーニング・修復し、加 工処理を施した後に有効データを取得するというものだ。ちなみに国外では現在、データ処理の際に手動介入作業を行っている。2つ目は、デジタル海底モデルを打ちたて、自動的かつスピーディに、国 家基準を満たす精密な海底地形図を描くことができるようになったことだ。

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