2010年05月10日-05月14日
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国産100万KW級原発 輸出の基本的条件整う

2010年05月14日

 中国核工業集団公司はこのほど、技術の改良と革新を経て、独自の知的財産権を備えた100万キロワット級加圧水型(PWR)原子力発電所ユニットの開発に成功した。原発の国産化・独自化の能力が高まり、国 際原発市場の開拓に向けた基本的な条件が整った。「科技日報」が14日伝えた。

 中国工程院の院士を努める同集団秦山二期原発プロジェクトの葉奇蓁・総設計士によると、国産化第二世代の改良型原発ユニットは、第二世代原発技術を消化吸収し、継続的に改良したもので、「177炉心」「 単体炉心の配置」「二層原子炉格納容器」の三大改良を中心とする22件の重要な改良を実施しており、安全性、成熟性、経済性を備えるようになったという。また主要設備は今後、国産化を達成し、ユ ニット全体の国産化率は第二世代改良型原発ユニットを上回る見込みという。

 葉総設計士によると、2020年には中国の原発設備容量は世界2位に浮上し、独自の知的財産権を備えた原発技術を備えるようになり、中国原発の海外進出への障害がなくなると予想される。こ れは中国が原発大国から原発強国に飛躍する上での重要な指標でもある。

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