2010年05月17日-05月21日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年05月17日-05月21日 >  中国・欧州つなぐ高速鉄道 現時点で計画なし

中国・欧州つなぐ高速鉄道 現時点で計画なし

2010年05月17日

 鉄道部の鄭健・総規劃師はこのほど、武漢大学(湖北省)で「中国高速鉄道の刷新と実践」と題する講座を開講した。中国網が16日伝えた。

 これにさきだってある専門家が述べたところによると、中国は現在、17カ国と新しい鉄道ネットワーク「新東方快速列車」の構築について話し合いを進めており、国境を越えた高速鉄道路線3本を建設して、中 国、東南アジア、中央アジア、欧州を結ぶ構想を打ち出している。中国高速鉄道の列車は欧州・アジア大陸を疾走することができるだろうか。もしもこの構想が実現すれば、欧州の人々を悩ませた火山灰も、人 々の移動の足をとどめることはできなくなる。火山灰でマヒ状態に陥った航空機をやめて、人々は鉄道という手段を選択できるようになるからだ。

 こうした計画について香港で質問を受けた鄭総規劃師は「中国には現在、このような計画はない。確かに周辺国家との間に国境を越えた鉄道プロジェクトはある。だが鉄道の連携で最も困難なのは技術水準で、ほ かにも考える点がある。たとえば中国の標準的レールは幅1453ミリメートルだが、ロシアの広めのレールは幅が1620ミリメートルに達する」と答えた。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます