2010年05月17日-05月21日
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TD-LTE、4Gの標準になる可能性70%

2010年05月18日

 国際電気通信連合(ITU)の趙厚鱗副秘書長は17日、2010年中国上海万国博覧会(上海万博)の国際連合館で行われたTD技術の国際化をめぐるサミットフォーラムの席で、中 国が打ち出した第3世代移動通信(3G)の中国独自規格「TD-LTE」が、今年10月に第4世代移動通信(4G)の標準規格となる可能性が70%を超えることを明らかにした。「科技日報」が18日伝えた。

 趙副秘書長によると、中国が1990年代末に独自の知的財産権・技術を備えたTD-SCDMAを3Gの国際標準とするよう申請した時点では、中国にはまだ十分な経験がなかったが、政 府の力強い支援と関連業界の努力により、3G標準に採用されることに成功した。現在ではTD-SCDMAは段階的な成功を収めており、LTEの成功が4G標準化を導く可能性は70%を超える。

 中国工程院のウ賀詮院士は「現在、中国の情報技術の総合的水準は国際的水準とはなお少なからぬ開きがある。だがここ数年は一連の影響力ある重要情報技術の分野で、喜ばしい成果を獲得した。T D-LTEは成功の代表例であり模範例だ」と話す。

 *ウ:「おおざと」に「烏」

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