2010年05月17日-05月21日
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科学基金の出資・功績に対する国際的評価がスタート

2010年05月19日

 1986年に科学基金が設立されたことは、科学技術への資金割り当て制度改革を発端とした科学技術体制改革における、シンボル的な出来事だ。年間割り当て金は初期の8千万元から今年は83億元に増加し、こ の25年間で、出資総額は450億元に上った。「科技日報」が19日に伝えた。

 これらの資金はどのように使われ、どのような作用を発揮したのだろう?

 2年間に上る準備を経て、科学基金の出資および功績に対する国際的評価がこのたび正式に行われることとなり、国家自然科学基金委員会と財政部は18日、北京で評価活動の始動式典を行った。基 礎研究に関するここまで大規模な国際的評価が行われるのは、中国では初めてだという。

 始動式典に参加した科学技術協会の韓啓徳院士は「科学基金の功績に対する評価は科学基金、科学界および社会全体に関わる大事だ。科学基金が大衆による監督と国際評価を自主的に受けることは、政 府と社会に対する責任感を表している。このことは、科学技術体制の改革、特に科学技術の評価と資源配分メカニズムの改善を推進するだけでなく、良好な研究環境と風紀を打ち立てるのに役立つだろう。また、科 学基金の長期的な発展に対しても重大な意義を持つ」とのべた。

 今回の国際評価は、国家科学技術評価センターが第3者評価機関として担当し、来年には終了する予定。

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