2010年05月17日-05月21日
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中仏科学教育の日 万博園フランス館で開催

2010年05月20日

 中国科学技術協会とフランス科学アカデミーが共同で主催する「中仏科学教育の日」の活動が18日、上海万博園にあるフランス館で開幕した。中国科学技術協会と教育部のトップ、フ ランス科学アカデミーのアカデミー会員、フランス教育省関係者、在上海フランス領事館総領事らが活動に出席したほか、各界の代表120人余りが「感性の都市」をテーマにしたフランス館に集った。「科学時報」が 20日伝えた。

 開幕式で在上海フランス領事館のティエリ・マトゥ総領事は「科学教育改革を代表する中国の『做中学』(実際に体験しながら学習する)プロジェクトとフランスの『実際に手を動かして体験する』活 動はどちらもその効果が期待でき、中仏教育協力のモデルとなる」と話した。

 実際に体験しながら学習する科学教育改革は、20世紀から世界の一部の科学者が主体となって共同で取り組んできた行動のひとつで、1992年にフランスの科学者でノーベル物理学賞を受賞したジョルジュ・シ ャルパク氏がフランスでこの科学教育改革を展開するよう提唱し、1995年にフランスで「手を動かして体験する」プロジェクトが始まった。2001年、中 国教育部と中国科学技術協会は中国でも同じような科学教育実験プロジェクトを展開するよう提案。プロジェクトを「做中学」と名づけ、幼 稚園や小学校で実際に手を動かしてモノをつくるといった探求スタイルの学習と教育が行われるようになった。

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