中国国家海洋局の李海清報道官は厦門(アモイ)で26日、中国の第4回北極観測隊が7月1日にアモイから出航し、北極点を目指すことを明らかにした。今回の観測隊には、台湾の科学者が初参加する。「 中国新聞社」が26日に伝えた。
第4回北極観測隊のメンバーはすでに決定している。観測隊らは上海の基地から科学調査船「雪竜」に乗り、25日にアモイに到着、7月1日にアモイから出航し、北極海エリアで科学調査を行う。8 5日後の9月23日に上海に帰港する予定。
観測隊は科学者、後方勤務スタッフ、記者など122人からなり、米国、フランス、フィンランド、エストニア、韓国の科学者計7人も含まれる。
中国国家海洋局極地調査弁公室の呉軍副主任が隊長を、中国国家海洋局第三海洋研究所の余興光所長が首席科学者を務め、極地研究センターの沈権氏が「雪竜」の船長を務める。
また、台湾「中央研究院」出身で、生物多様性の研究を行っている廖運志博士も調査隊の一員として参加する。大陸部と台湾の研究者が北極海の調査を共同で行うのは今回が初めてであり、大 陸部の第26回南極調査で台湾の科学者が参加したのに続くものとなる。