2010年07月01日-07月02日
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中国、大型科学装置の建設に海外人材を採用へ

2010年07月01日

 中国科学院と国家外国専門家局は6月30日、大型科学装置の建設に向けた海外人材の採用に関する枠組み協定に調印した。「科技日報」が1日に伝えた。

 双方は今後、協力を強化し、大型科学装置をめぐる海外人材の採用をさらに拡大し、大型科学装置の建設・運営における海外の専門家の参加を増やし、国外の科学技術専門家の知識を十分に活用し、大 型科学装置の予備研究、デザイン、建設、運営において要となる技術的難題を解決し、大型科学装置の国際協力プラットフォームとしての役割を発揮し、科学技術のイノベーション能力を高め、イ ノベーション人材を育成していく。

 人力資源・社会保障部の李允石副部長(国家外国専門家局局長)は調印式において、「過去2年間、国外のハイレベル専門家約500人が中国を訪れ、科学プロジェクトに参加した。国 家外国専門家局と中国科学院は07年、共同で『イノベーションチーム国際協力パートナー計画』を立ち上げ、これまでに57のイノベーションチームのサポートを行ってきた。これは、中 国科学院の研究所50カ所以上をカバーしている」と述べた。

 国家外国専門家局は協定に基づき、「大型科学装置海外人材採用特別計画」を立ち上げて、特別なサポートを行っていく。中国科学院もすでに打ち出した「中国科学院外国専門家特別採用研究員計画」を通じて、サ ポートを行っていく。双方は、共同の管理グループを設立し、効果的な業務実施を確保する。

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