2010年07月01日-07月02日
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中米の学者、石油を「食べる」細菌発見

2010年07月01日

 いまだ解決に至っていないメキシコ湾の原油流出事故による環境や生態への汚染が世界的な問題となってきている。中米の学者はこのほど、石油を「食べる」細菌を発見した。メ キシコ湾の事故処理に役立つのではないかと期待がかかる。「科技日報」が1日伝えた。

 これは、西安建築科技大学と米オレゴン州立大学、南京農業大学の研究者が共同で発見した細菌で、オレゴン州立大学がこのほど正式に公表し、米国で発刊されている学術誌で関連論文が発表された。論 文の第一著者で西安建築科技大学環境市政工程学院の聶麦茜教授によると、この「NY3」と名づけられた細菌は陝西省北部の石油汚染を分析して見つかったものだという。オレゴン州立大学のXihou Yin博士と南京農業大学の沈其栄教授らと共に1年余りの研究を通し、この菌株に石油を分解する効果があることを発見した。

 オレゴン州立大学はこの中米共同の研究成果について特許を申請しているところだという。

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