2010年07月12日-07月16日
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中国、2025年ごろには有人月探査が可能

2010年07月12日

 中国キャリアロケット技術研究院のキャリアロケットシリーズ総設計士であり、国家月探査プロジェクト副総設計士の竜楽豪氏(中国工程院院士)は11日午後、成都図書館で行われた「金沙フォーラム」に出席し、「中国宇宙飛行技術の成果と展望」と題する講演を行った。竜氏は講演の中で、「技術的に見れば、中国は2025年ごろには有人月探査を実現することが可能だ」と明らかにした。「中国網」が12日に伝えた。

 竜氏は「新たなロケットを開発するのに、一般的には約6年かかる。中国の次世代キャリアロケットが開発され、試験飛行が実現するのは少なくとも2015年になるだろう」と述べる。宇宙飛行を行う各大国も現在、特殊な応用に向けたキャリアロケットを開発中だ。例えば米国は月探査計画「Return to the Moon」のために新たなキャリアロケット「アレスI」「アレスV」を開発している。

 竜氏は、「技術的に見れば、中国は2025年ごろには有人月探査を実現することが可能だ。中国は月探査を実現後、月面に基地を建設し、中国国旗を月面に立て、中国人による宇宙探査時代を切り開くだろう」と述べた。

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