科技部の万鋼部長はこのほど、「中国が地球変動の研究に力を入れる時にきている」と、地球変動研究に関する国家重大科学研究計画始動実施大会で語った。さらに、地球変動問題への対応が、中国の経済社会の持続可能な発展という目標実現にも関わってくると指摘。先進国に比べ、中国は地球変動の科学的法則に対する認識に限界があり、重要な科学問題或いは社会・経済、資源環境、エネルギー、外交など重要な利益にかかわる集積研究が欠如しているため、地球変動の鍵となる科学問題において権威ある国際的な発言権がないとした。このため、科技部と財政部の業務計画を土台に、専用の研究費を割り当て、地球変動研究に関する国家重大科学研究計画を早急にスタートさせたという経緯を述べた。「人民日報」が12日伝えた。
科技部の曹健林副部長は、同計画の第1期専門家チームの結成と、ひとまず19の重大プロジェクトを実施する計画を発表。大会では、第1期専門家チームのメンバーと最初のプロジェクトを進める首席科学者に招聘状が授与された。