2010年07月12日-07月16日
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世界初、最小侵襲脊椎手術ロボットが誕生

2010年07月13日

 第3軍医大学重慶新橋医院と中国科学院瀋陽自動化研究所が共同開発した最小侵襲脊椎手術ロボットの臨床試験が11日、重慶の新橋医院で行われた。最小侵襲脊椎手術専用のロボットが開発されたのは世界でも初めてで、同手術がまったく新しいロボット化の時代に入ることになる。「科技日報」が13日伝えた。

 最小侵襲脊椎手術は従来の脊椎手術に比べ、切開口が小さく、術後の回復が速いといった特徴があり、術後の効果がよく、患者の体に負担が少ないため、脊椎外科の分野における今後の主な発展方向と目されている。最小侵襲脊椎手術ロボットの誕生により、ロボットが機械による精確な患部の確認や、医者に代わって放射線手術を行うことで、手術の精度を上げるとともにリスクを下げ、術後の合併症の発生を減らすと同時に、医者の放射線による影響を回避できるようになった。

 このロボットは今後さらに全自動化、遠隔自動化、インテリジェンス化の方向で発展していき、複雑で劣悪な環境下でもリモコン操作による遠隔手術ができるように開発が進められる。

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