2010年07月12日-07月16日
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自動搬送車システム、輸入から脱却へ

2010年07月16日

 昆明船舶設備集団公司は自動搬送車(AGV)システム技術を独自に開発し、長年にわたった輸入による高コストなど様々な制約を打開した。世界トップレベルともいえるこの技術は、価格が国内外の同製品より30%以上低いという。「科学時報」が15日伝えた。

 AGVは物流の自動化を実現するカギとなる設備で、主に無人運転やマテリアルハンドリングに応用される。簡単にいうと無人搬送車、つまり黙々と働く、疲れ知らずのロボットだ。AGVは自動化物流システムとフレキシブル生産システムのマテリアルハンドリングに適し、機械・電子・化学工業・冶金・郵便・航空・銀行・国防など幅広い分野で応用できるが、長年、外国企業が生産を独占していたため、高価なものだった。

 昆明船舶設備集団公司は1996年以降、国外のレーザー誘導制御技術と部品を購入して様々な型式のレーザー誘導AGVを開発し、各業界で広く使用されてきたが、輸入技術の使用権しか持っていなかった。国外による技術独占から脱却すべく、2000年以降、国防科学技術工業委員会、雲南省科技庁などの支援で技術開発に取り組み始め、04年末に念願のすべての技術開発を成し遂げた。

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