2010年07月19日-07月23日
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冬小麦、7年連続の増産

2010年07月19日

 今年に入って中国では極端な気候による深刻な災害が続いているにもかかわらず、冬小麦の生産高が前年比20億斤(1斤=0.5キロ)増の2176億斤に達し、7年連続の増産となった。農業部のスポークスマン陳萌山氏はこのほど行われた記者会見で、夏穀物の生産高と上半期の農業状況について、科学的な生産管理により夏穀物の収穫量が確保されたと報告した。「科技日報」が17日伝えた。

 冬小麦の増産の原因について、陳氏は「小麦の生長の特徴は、うまく管理すれば、有効に調節できることだ」と説明した。昨冬と今春、今冬の小麦はまれに見る低温災害に遭ったものの、後半の気候条件が比較的有利に働いた。冬小麦の生育期は230日前後で、前の年の秋に種を撒き、次の年の夏に収穫し、秋冬春夏の四季をまたぐため、調節能力が高く融通が利きやすいのだという。

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