2010年07月26日-07月30日
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中国のスマートグリッド、2020年には基本的に完成へ

2010年07月27日

 国家電網公司の劉振亜総経理は26日、上海で行われた上海万博国家電網館・特別イベントデーのテーマフォーラムに出席し、「2020年までに全国をカバーするスマートグリッドが基本的に完成する計画だ。完成すれば、中国のクリーンエネルギーの設備容量は6億キロワットに達し、全国の総設備容量の約35%を占め、発電量は総発電量の約27%を占めることとなる」と述べた。「新華網」が26日に伝えた。

 劉総経理は、以下のように述べた。

 中国は2009年末現在、発電容量が8億7400万キロワット、35キロボルト以上の送電線の全長が137万キロメートルに達しており、変電容量は32億キロボルトアンペアと、世界最大規模を誇る電力網を有している。

 各国による新エネルギー発電の推進に伴い、スマートグリッドは電力発展における世界的なすう勢となっている。中国でも昨年5月、中国の実情に照らし、ストロングスマートグリッドを建設する戦略目標を打ち出している。ストロングスマートグリッドの建設は、▽中国のクリーンエネルギー発展促進▽エネルギーの安全保障▽気候変動対応▽エネルギーと経済社会の持続可能な発展推進--などの面で重要な役割を発揮するだけでなく、現代の都市発展と人々の生活方式に対しても重大な影響を及ぼすだろう。現在から2020年までに、スマートグリッドにより削減される二酸化炭素量は100億トンを超えると見られている。

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