2010年08月02日-08月06日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年08月02日-08月06日 >  中国の科学研究者、研究にあてる時間はわずか3分の1?

中国の科学研究者、研究にあてる時間はわずか3分の1?

2010年08月05日

 「科学研究員の現状調査」がこのほど行われ、中国の科学研究者の研究状況、生存環境、科学界の体制などについての討議が行われた。現在の科学技術体制のさらなる改革をどうみるかについて、中国ベテラン科学技術者協会の程連昌会長は調査に参加した大多数のネットユーザーと同じく、「非常に切迫している」を選択した。人民網が3日伝えた。

 中国の「科学研究プロジェクト経費に占める人件費の割合」と「基礎研究の競争的プロジェクト経費の割合(全体の30%)」はいずれも低い、という程連昌氏の意見は大多数と一致していた。

 人民日報は2日、「科技視野」欄で「ある国立研究所の首席科学者:科学研究の時間はわずか3分の1」と題する文章を発表。ある国立研究所の呉雨氏(仮名)は1年のうち、実際の研究に当てられる時間がわずか3分の1ほどで、残りの時間の多くはプロジェクトの申請などに費やしていることを紹介した。このことが話題になるや否や、インターネット上で熱い議論を呼んだ。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます