2010年08月16日-08月20日
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中国がモバイル・インターネットの中心に

2010年08月19日

 「2010年中国インターネット大会」が17日、北京で開催された。携帯電話用ブラウザ大手のUC(優視科技)の兪永福CEOは、中国のモバイル・インターネット企業の中国における発展について語った際、「モバイル・インターネットは中国や日本を代表とする東洋諸国が中心になる」と指摘した。「中国新聞網」が18日伝えた。

 兪永福氏は、「2010年は中国のインターネットの新しい出発点となる。これまで中国はハードウェアからソフトウェア、そしてインターネットへと3つの10年を経てきた。今後の10年はモバイル・インターネットが発展する黄金の10年になるだろう」と語った。さらに、「PCインターネットは米国主導の産業で、PCインターネットの中心は米国にあった。10年前、中国のインターネット企業の創業者は米国がPCインターネットの中心であったため、団体を組んで米国に学びに行っていた。米国にはヤフーやグーグル、Facebookがあるが、モバイルインターネットの中心は中国や日本を代表とする東洋諸国にある」と紹介した。

 兪永福氏はまた、モバイル・インターネット産業では中国に2つの強みがあるとみる。まず、携帯電話ゲームやエンターテイメントが中国ではすでに何年も流行しているという先行的な優位性。次に、15年間にわたるインターネットの発展を経て、中国のソフトウェアやインターネット分野の人材は相当なレベルに達したことをあげた。中国のモバイル・インターネットは次の4つの段階で世界一になった。第一に、携帯電話端末の製造。世界の携帯電話端末の50%近くが中国で生産されている。第二に、通信キャリア。モバイル・キャリアの世界ランキングで中国は1位と6位。第三に、携帯ネットユーザー数。中国の携帯ネットユーザー数は2億7700万人に達した。第四に、携帯アプリケーションソフト。騰訊(テンセント)はモバイル事業で2億人以上、UCは6年で1億人以上のユーザーを獲得している。

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