2010年08月16日-08月20日
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4つのキーワードから見る、中国インターネットの新トレンド

2010年08月20日

 「2010年中国インターネット大会」が19日、北京で閉幕した。3日間にわたる開催期間中、中国の経済社会発展におけるインターネットの重要な役割について、政府部門、産業協会、企業からの出席者が様々な角度から分析した。また、▽三網融合▽他の産業への発展▽モバイルインターネット▽ネットワークセキュリティ--という4つのキーワードから中国のインターネット発展における新たなトレンドが垣間見られた。新華社が19日に伝えた。

 今年6月、第一陣となる「三網融合(通信ネットワーク、放送ネットワーク、インターネットの一体化)」の試行地区(都市)のリストが確定され、三網融合の試行業務が正式にスタートした。「三網融合」は中国インターネット大会の開幕と同時に注目のキーワードとなった。

 中国移動(チャイナモバイル)データ部の劉昕副総経理によると、中国移動のモバイルインターネット利用者はすでに急速な増加時期に入っている。マーケティングリサーチ企業・艾瑞コンサルティングの楊偉慶総裁によると、今後10年間は、中国のモバイルインターネット発展の黄金時代になるという。

 情報化・工業化の融合が進み、モノのインターネット・クラウドコンピューティングなどが技術開発・運用段階に入るにつれ、インターネット技術は現在、他の産業への発展と浸透が進んでいる。これは、インターネット自身の発展を推し進めるだけでなく、経済構造の調整・アップグレードおよび社会の発展を推進することになる。

 中国のインターネット規模が成長し続け、ますます豊富なアプリケーションが打ち出され、インターネットの重要性と価値もますます高まりつつある一方で、インターネット情報の安全性は楽観を許さない情況にある。トロイの木馬ウイルス、偽サイト、偽広告、データ転送の安全性などの問題は、インターネットの情報に対するユーザーの信頼を下げることにつながっている。

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