2010年08月16日-08月20日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年08月16日-08月20日 >  中国、ナミビアに宇宙追跡管制ステーション

中国、ナミビアに宇宙追跡管制ステーション

2010年08月20日

 「科学と発展ネットワーク」の報道によると、中国初の有人宇宙飛行を成功させた楊利偉宇宙飛行士の率いる代表団が今年7月、ナミビヤに建設された中国の宇宙追跡管制ステーションを訪問した。これはナミビア科学界の発展を推進する動きであり、ナミビアは同ステーションを通じてさらなる発展をはかりたいとしている。人民網が18日伝えた。

 中国外交部によると、中国の有人宇宙飛行プロジェクトに参加した宇宙飛行士と宇宙管制官計6人にとって、今回は初のアフリカ訪問となった。

 一行は沿海都市スワコプムンドの砂漠地帯に位置する同ステーションの展覧館の落成式に出席し、同5日にはナミビア科学ウィークの開幕式にも出席した。

 同ステーションは、中国の宇宙船が地球の周りを回る動きや、大気圏への再突入の動きなどを観測するもので、国際的な宇宙飛行管制ネットワークの一部分を構成する。

 ナミビア教育省科学研究・科学・技術部門のアルフレッド・バン・ケント主任によると、ナミビア側は同センターを受け入れ、支援することで、宇宙技術をどのように活用して発展応用に役立てるかを学びたい考えだという。

 ケント主任は「2015年をめどに、ナミビアの技術者によって同センターの運営が可能になることを目指す」と話す。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます