北京で行われた「973計画中期検査会」によると、南京工業大学の沈暁冬教授をリーダーとする973プロジェクトチームは「エネルギー消費の少ないコンクリート制作と高効率化の基礎研究」において、「低炭素コンクリート」の生産技術をほぼ掌握し、コンクリートの二酸化炭素排出量を50%以上削減できるようになった。 「科技日報」が20日伝えた。
中国は世界最大のコンクリート生産国で、年間生産量は世界の50%以上を占め、2番目のインドの13.8倍にもなる。しかし、コンクリート業界はこれまで高エネルギー消費、深刻な汚染、二酸化炭素の排出量が多いといった難題を解決できずにいた。なかでも二酸化炭素の排出量は全国の総量の5分の1を占める。コンクリートの生産過程でいかにエネルギー消費量を抑え、二酸化炭素の排出量を削減するかが、省エネ・排ガス削減にとって重要になると専門家は指摘する。
科学技術部が立ち上げた「エネルギー消費の少ないコンクリート制作と高効率化の基礎研究」プロジェクトのメンバーには、中国建築材料化学研究総院、南京工業大学、清華大学、同済大学、華南理工大学など国内の優れた研究機関や大学が10以上含まれている。沈暁冬教授率いる研究チームは、コンクリート材料の性能を上げ、生産技術と生産設備の技術向上と技術革新を行った。