2010年08月23日-08月27日
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2020年には森林被覆率23%超に

2010年08月26日

 国務院常務会議による審議を経て原則的に通過した「全国林地保護利用計画綱要(2010-2020年)」が近く、国家林業局から発布される。これは中国初の中長期林地保護利用計画となる。これによると、2020年までに中国の林地保有面積を31230万ヘクタール、森林保有面積を22300万ヘクタール以上、森林被覆率を23%以上に拡大する計画だ。綱要に基づき、今後10年で全国の林地保有面積を2230万ヘクタール、森林蓄積量を約12億立方メートル増やす必要がある。「人民日報」が25日伝えた。

 国家林業局の張建竜副局長はこのほど開かれた記者会見で、「中国では依然として社会・経済発展の需要と林地供給の矛盾が非常に突出している」と紹介した。林地総面積の不足は日増しに深刻化している。中国の1人当たりの平均林地占有面積は0.13ヘクタールと、世界平均の22%にすぎない。

 中国に今ある森林は毎年9億トン以上の炭素を吸収しており、その吸収量は毎年排出される工業炭素の8%に達する。中国政府は09年に行われた国連の気候変動サミットで、2005年をベースにして2020年までに森林面積を4000万ヘクタール、森林蓄積量を13億立方メートル増加すると公約した。

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