2010年08月23日-08月27日
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中国初の「ドメイン・セキュリティ報告」発表

2010年08月27日

 中国で初となる「インターネット・ドメイン・セキュリティ報告」が26日発表され、半数以上のドメイン・サーバーにリスクがあることが明らかにされた。高い信頼性と保障を備えた第三者によるドメイン・セキュリティ・サービスの出現が待たれると専門家は指摘する。中国新聞社が26日伝えた。

 中国のインターネットサービスプロバイダー北竜中網が発表した「中国ドメイン・サービスおよびセキュリティ現状に関する報告」によると、中国にある100万近いドメイン・サーバーのうち、50%以上のサーバーは安全性が低く、57%の重要な情報システムがドメイン解析のリスクにさらされているという。

 09年8月から10年8月の1年間で、世界大手ドメイン・サーバーへのサイバー攻撃は20件にのぼり、あらゆる隙を狙って攻撃がしかけられ、多大な損失をもたらした。

 中国工業情報化部通信保障局の職員はドメイン・サービス・システムの安全性について、「中国のドメイン解析ソフトは今のところ国外のものに頼っており、自主管理が極めて難しい状況となっている。ドメイン・サービス関連のソフトウェアやハードウェアの独自開発の推進が待たれる」と語る。また、ドメイン・セキュリティ緊急対策の構築や、ドメインのディザスタ・リカバリ管理の強化によってもドメインのセキュリティ水準を高めることができるという。

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