2010年08月30日-08月31日
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中国、世界的な温室効果ガス計算基準を導入へ

2010年08月30日

 まもなく始まる「第12次五カ年計画」(2011-15年、「十二五」)の省エネルギー、温室効果ガス排出削減の目標達成に向け、中国企業は現在、世界先端の温室効果ガス計算基準の制定に関わり、徐々に基準導入を進めている。「科技日報」が29日伝えた。

 今年1月より、世界17カ国・地域のそれぞれ業界の異なる企業62社がこの世界的な試みに参加している。そのなかには中国企業も8社含まれる。今年6月、参加企業は2つの基準運用に対するフィードバックと温室効果ガスに関する最終報告を書面で提出した。

 この2つの新しい温室効果ガス計算基準は、世界資源研究所(WRI)と持続可能な発展のための世界経済人会議(WBCSD)が共同で開発、製品ライフサイクルと企業のバリューチェーンを計算する報告基準で、ひとつの製品のライフサイクルおよび企業のバリューチェーンに関係する温室効果ガス排出量を計算する方法を提供する。

 世界資源研究所の専門家によると、中国企業は温室効果ガス削減において軽視できない潜在力を見せると考えられることから、この2つの基準作成過程において中国の専門家や学者、企業の意見が重視されたという。

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