2010年09月01日-09月03日
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スパコン「天河1号」、組立て完了

2010年09月03日

 天津濱海新区にある国家スーパーコンピュータ天津センターが1日に明らかにしたところによると、中国初のペタFLOPS級 (毎秒1000兆回の演算速度)スーパーコンピュータ「天河1号」の13のキャビネットは、このほど全て組立てが完了した。9月からシステムのデバッグとテストをスタートし、クライアントによる使用も段階的に開始されるという。新華社が1日に伝えた。

 「天河1号」の初期設備である、ピーク時性能が100テラFLOPS (毎秒100兆回の演算速度)級のコンピュータシステムは、すでに国家スーパーコンピュータ天津センターでの使用が始まっている。同システムはすでに24時間のリモートネットワークアプリケーションサービスを提供しており、稼動状態は良好だ。
ペタFLOPS級のコンピュータシステムが完成した後、コンピューティングタスクはこちらのシステムに移行される。同センターの北京・天津エリアにおけるクライアント数は現在、少しずつ増加している。

 「天河1号」には国防科技大学が自主開発した高性能CPU「天河」が搭載されており、全体的な計算能力が大幅に上昇しただけでなく、情報セキュリティ面でも技術がさらに強化されている。

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