ノーベル物理学賞受賞者の楊振寧博士は10日、成都電子科技大学で講演した際、大学生に推薦図書や学習方法を伝授するとともに、10年以内に中国本土からノーベル賞受賞者が出ると発言した。「科技日報」が15日伝えた。
楊博士は自身の国内外での学習経験をもとに、米国留学を考えている中国の学生にアドバイスした。中国の優秀な学生が米国に留学した際に困難に直面する現象について、楊博士は「中国の教育は訓導が主体だが、米国は啓発が主体であるため」と語った。
学生からの「中国の大学生、中高生は毎年国際大会でいい成績を取りますが、なぜ中国にはまだノーベル賞受賞者がいないのでしょうか?」という質問に対し、「中国本土からノーベル賞受賞者がもうすぐ出ます。20年以内にはきっと出るでしょうね。
もっと楽観的にいえば、10年以内にはノーベル賞受賞者が出るでしょう」と答えた。
最後に楊博士は自身の学習経験をまとめ、「新しい現象、新しい方法を重視し、本の中の知識に偏らないことです。自らテーマを探し、いいアイデアが浮かんだら簡単に投げ出してはいけません。基本的な問題を解決することです」と会場の大学生に伝授した。